メディカルLabo
2018.10.03
飲み合わせの注意~ワルファリン~
以前病院で栄養士をしていた頃
病棟からの食事箋に
「納豆禁」(納豆は出さないでください)
「納豆禁・クロレラ・青汁禁」
との指示がよくありました。
食事箋では指示のみがほとんどなので、その理由が嗜好なのか病気なのかの詳細は
カルテを見ないとわからないことが多く
出してはいけない事には変わりないのですが
はやり裏付けがあったほうが注意力に気合が入るので
理由を確認して、厨房スタッフに注意喚起していたことを思い出します。
納豆の禁忌といえばワルファリン
血液をサラサラにするお薬
専門的に説明すると「ワルファリンはビタミンK類似構造のクマリン誘導体で、ビタミンKに拮抗し、肝臓でビタミンKが関与する血液の凝固因子がつくられるのを抑えて血を固まりにくくし、血栓ができるのを抑える薬」です。
ワルファリンを服用中は、ビタミンKの活性が抑えられた状態になっていますが
このときにビタミンKを多量にとるとその作用は弱くなってしてしまいます。
ビタミンKは脂溶性のビタミンの一つで緑色野菜に多く含まれているのですが
人の体内において、腸内細菌でも産生されます。
納豆に含まれる納豆菌は、少量でも(1パック・40g)ビタミンk含有量も240μgと多く(成人1日当たり必要量150μg)さらに腸の中で、ビタミンKの生合成を促進してしまいます。
ビタミンKの働きをワルファリンで止めていたのに、納豆菌があとからたくさんビタミンKをつくってしまい、
ワルファリンの効き目が悪くなってしまうために禁忌とされているそうです。
緑黄色野菜や海藻類も小鉢程度なら問題ありませんが、一度に大量摂取することは控えてくださいね。
(ですが、納豆の原料である大豆のビタミンK含有量は多くないので問題ないそうです)
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